データサイエンティスト協会 スキル定義委員会は、10月20日に開催した「データサイエンティスト協会10thシンポジウム」内において発表した、データサイエンティストに必要とされるスキルをまとめた「データサイエンティスト スキルチェックリスト」の第5版を公開した。
本内容は、2021年に第4版として公開したデータサイエンティストの「ミッション、スキルセット、定義、スキルレベル」および「スキルチェックリスト」を、現在のビジネス環境や実態にあわせて全面的に見直したもの。
改定のポイントは大きく以下の通り。詳細はスキル定義委員会発表資料に記載している。
また、情報処理推進機構(IPA)が定める「ITSS+(プラス)」の「データサイエンス領域」において、同協会と共同で2017年4月に発表した「タスクリスト」の更新もあわせて実施し、「2023年版 タスクリスト ver.4」も発表した。
本タスクリストは、各スキル要件がどのようなプロセスに必要とされるかを整理した、横断的な内容で、ITエンジニアのための新たな領域の学び直し指針であるITSS+の「データサイエンス領域」にて採用された「スキルチェックリスト」を補完するものとなっている。
プロセスの全体観と必要なスキル項目がセットで明確化されることを通じ、より一層、スキルの習得促進と利活用に向けた道筋の明確化が期待される。
スキル定義委員会は、2014年にデータサイエンティストの「ミッション、スキルセット、定義、スキルレベル」、2015年に「データサイエンティスト スキルチェックリスト」を発表した。以降、隔年で更新し続けるなどの活動を通し、データサイエンティストという新たな職種が健全に成長をするための環境整備に取り組んでいる。
第7回以降のデータサイエンティスト検定はこの更新版に基づき、検定範囲を更新する予定だという。