一社・日本文化教育推進機構は、子供の「感情力」と「社会性」を楽しみながら育てるデジタル教材「みらいグロース」を開発、このほど家庭学習向けに販売を開始した。月額利用料4,980円(税別)。
本教材は、千葉県木更津市および習志野市の小学校4校において実証研究を実施している。その結果も公表した。
みらいグロースは、欧米では既に効果実証済みの、最新の学術的根拠のあるSEL(Social and Emotional Learning)をベースに、魅力的なキャラクターとストーリーにより、子供が自分で進めたくなる工夫を随所に施したデジタル教材。
子供の成長における保護者の不安を「集中する力」「感情力」「考える力」を高めることで解決する。
教材の特長は以下のとおり。
みらいグロースは「ちょっとふしぎなこころの国」。可愛いキャラクターたちが、案内してくれる。自分の気持ちや感情を、ゲーム感覚で楽しく、「見て」「聞いて」「伝えて」学ぶ。
PC、タブレットをネットにつなぐだけで、子供達が自分のペースで自学できるオンライン型の教材。学んだことを確認するマイシートとの組み合わせで、しっかり感情力と社会性が身につく。
発達心理学、学校心理学、認知行動科学などの最新の成果を踏まえ、すでに欧米などで効果が実証されている教育手法(SEL)をベースに、2年の開発期間を経て完成。集中パワー・感情パワー・考えるパワーの各トレーニングを4つずつ全12回に構成している。
現在、いじめや不登校、教師のメンタルヘルスなど、子供たちを取り巻く状況は深刻なものとなっている。生徒指導提要改訂版(文部科学省 2022)においても、「みらいグロース」で習得可能な、ソーシャルスキル・トレーニング(SST)やソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL)が推奨されている。
今回の木更津市・習志野市教育委員会との提携は、小学生向け心理教育プログラムとして開発した「みらいグロース」を実施することで、児童の社会情動的スキルとウェルビーイング(主観的幸福感)が向上するかを検討した。
結果、社会情動的スキルとウェルビーイング(主観的幸福感)が共に、みらいグロースを受講した群のみ、統計的に有意に得点が高くなった。