岡山大学データサイエンス部(DS部)の学生が、11月15日に高等学校の総合的な探究の時間で講師として授業をすることになった。大学生が外部人材として高校に授業サポートにいくという取り組みが全国的に進むと、教員の人手不足解消や情報に係る高い専門性を有する外部人材の活用につながる。
DS部の高校の探究科目へのサポート活動など実績が認められ、とくにその中心を担った学生3人が、一社・デジタル人材共創連盟(デジ連)が提唱する「教育サポーター」の第1号~第3号に認定された。3人は今後、教育サポーターとして活動することになる。
今回、その皮切りとして、11月15日に岡山県立倉敷青陵高等学校へ教育サポーターとして現地に出向き、とくにニーズの高い総合的な探究の時間のサポートから始める。
「教育サポーター」とは、文部科学省提供の情報関係活用の外部人材の手引きを基にして運用される研修プログラムと認定制度。認定元であるデジ連は、文部科学省から産学官協議の場として位置づけられている。
教育サポーターの広がりは、教員の人手不足問題に寄与するばかりでなく、大学生という「生徒(高校生など)に近しい立場の者」が外部人材として活躍することで、生徒のモチベーションアップ、教員への刺激、授業活性化が期待される。
そのような中、DS部をはじめとして岡山の大学生が外部人材として岡山の高校で活躍することで、地域の活性化にもつながることが考えられる。
岡山大学DS部は2021年8月に創部し、文理融合・幅広いダイバーシティを意識しながら、データサイエンスを横串として幅広く産学官のアクティビティを展開しています。
とくに最近では、岡山県内の高校の探究の時間に参画させていただく機会が増えており、高校生からの様々なアイデア・着想・社会的な課題感(SDGsや脱炭素など)に紐づいた質問や相談が数多く寄せられるようになりました。まさにDS部のメンバーのダイバーシティが生かされる場となっており、責任感をもってこれに対応しなければならないと思っておりました。まさにそのようなときに、デジ連が2022年に発足、DS部のこのような活動に着目していただき、デジタルを軸とする教育サポーターに部員3人を認定していただきました。
DX時代ともいわれる昨今、すべての分野・業界においてデジタルの活用が求められますので、認定された教育サポーターの活躍が大いに期待されるところです。