キヤノンITソリューションズはこのほど、教育支援情報プラットフォーム「in Campus シリーズ」との連携機能の強化、およびOCR文字認識精度を向上した「in Campus Scan」の新バージョンをリリースした。
近年、教職員の業務の長時間化が課題となっており、教育機関では、教職員の業務分担や適正化、ITを活用した環境整備などさまざまな方策が検討されている。
このような状況の下、「in Campus Scan」では、テストやレポートなど採点済みの手書きの英数字を読み取り、学生情報のリストと照合させることで採点結果を自動集計し、成績処理の業務効率化を実現。また、「in Campus シリーズ」との連携により、採点結果の集計から学生/生徒へのテストやレポートの返却まで、一連の工程を「in Campus シリーズ」上で実現することが可能となる。
今回の機能の拡充では、複合機やスキャナーで読み取ったテストやレポートなど採点済みの手書きデータを自動で集計し、快適な授業環境をサポートする「in Campus シリーズ」とのシームレスな連携により、採点済みの手書きデータを自動で学生にフィードバックすることが可能となった。
また、間隔の詰まった文字、スキャン時のノイズやかすれた文字など、実運用でみられる読み取りにくい手書きデータについても、AIでの学習を重ねOCR文字認識精度を向上した。
「in Campus Scan」の読み取り結果画面から、読み取り結果をまとめて「in Campus LMS」にアップロード。これにより採点結果の集計から、学生への採点済みテスト/レポートの返却まで可能となる。
文字同士の間隔が詰まっていたり、重なっていたりする場合のOCR文字認識精度が向上したことに加え、ノイズやかすれ文字、多様な筆跡に対する頑健性も向上した。
用紙の読み取り項目ごとに枠有り、枠無しの設定を可能にし、読取り精度を向上した。
マイクロサービス化により、プライベートクラウドおよびハイブリッドクラウドへの導入、開発が容易になり、利用範囲の拡大や負荷の増大時のスケールアップが可能となった。