教育と探求社が2022年6月から提供している探究学習の新プログラム『クエスチョン・エックス』が、一財・三菱みらい育成財団が主催する「みらい育成アワード2023」において、グランプリを受賞した。
本プログラムは、同財団により「教育事業者等が行うより先進的、特徴的、効果的な心のエンジンを駆動させるプログラム」の採択をうけ、2022年6月から実験授業の提供をしてきた。今回、「カードゲーム形式」の採用、「『問い』立てるスキルを養うこと」や「学びの本質を突く『問い』へのアプローチに共感を得て多くの生徒の参加が実現した」ことなどが評価され、グランプリの受賞となった。
選考委員の総評は下記のとおり。
「カードゲーム形式を採用することで導入のハードルを下げつつ、自ら「問い」を立てる、という本質的な気づきを得られるような仕組みを開発したこと。更には実際に全国10校、約1,400名の生徒が参加。教員向け研修では68校の教員が参加。多くの教員から前向きな反応を得るといった、普及への取り組みも着実に進めていることを評価します。今後の教材のデジタル化により、更に汎用性が担保され普及していくことを期待しています」。
なお2023年度は2024年3月末までに全国71校、約13,000名の生徒が参加予定という。
生徒が自分から「問い」を生み出し、そしてその「問い」を通じて新たな世界を発見する魅力を味わうプログラム。生徒はこのプログラムに参加することで、「問い」がもたらす新たな視点や面白さに気づき、学びへの意欲や興味が高まることが期待される。
プログラムでは、日常生活や教科の授業から「問い」や「テーマ」を探す課題が課される。日常生活との架橋を意識されたプログラムに取り組むことで、生徒は自然と身の回りからたくさんの「問い」を受け取り、探究的に学び続ける姿勢へと変化していく。
なお、同社では、12月15日と18日に「クエスチョン・エックス発表会(仮称)」の開催を予定している。