ライフイズテックは10月12日、神戸山手女子中学校高等学校の教員を対象に、校務生成AI活用研修を実施したことを発表した。研修は8月21日、生成AIの基礎知識やChatGPTを校務に活用する実践型ワークショップ、生成AIと学校教育に関するディスカッションなどが行われ、同校教員35人が参加した。
校務生成AI活用研修は、教職員が、教育現場の仕事における生成AIの利活用方法や可能性について、ワークショップを交えながら学べる実践型の研修。
研修当日は同社取締役・最高AI教育戦略責任者(CEAIO)の讃井康智氏が講師を務め、AIの歴史的変遷から生成AI(LLM)の特徴と仕組み、活用する際のポイントを解説し、後半はChatGPTを校務に活用するための実践型ワークショップを行った。加えて、文部科学省より公表された「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」についても解説を行った上で、学校現場における生成AIの活用可能性や今後の教員の役割の変化などについてもディスカッションを実施した。
参加した教員からは、「(ChatGPTへの)質問の投げ方を工夫したり、内容を補足することで、より精度の高い答えを得ることができると分かった」「生徒が有効で正しい情報を『選ぶ』ための良いトレーニングで使えると思った。ネット上での情報を鵜呑みにしすぎてはいけないということも学べると思う」「ChatGPTへの問いかけの答えを理解した上で、回答の間違いや不足を補っていくという逆の活用をすることで、学びが深まるのではないか」といった感想が聞かれたという。同社では、本研修を全国の学校・教育委員会等に向けて実施している。
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