世界遺産・熊野古道がある和歌山県田辺市に2025年4月開校を目指す小・中一貫校「うつほの杜学園」(仮称)の設立準備会はこのほど、学校設立資金調達に向けて、目標金額3,500万円のクラウドファンディングを開始した。11月29日まで。
うつほの杜学園は、「熊野古道を世界とつながる学びの聖地へ」を目標に掲げた探究型グローカルスクールを実現する小・中一貫校。同学園が目指す探究型グローカル教育では、地域社会と世界、自然界とつながる中で出された教科横断的なプロジェクトを中心にした「自分軸での学び」をを大切に、「関係力」「探究力」「創造力」を育む。
「グローカル」とは、「グローバル=地球規模の視座」と「ローカル=身近な地域社会の視座」の両方を持つこと。そのため、バイリンガル教育にも力を入れ、英語の授業に加え、一部教科も英語で行う予定だ。加えて、日本の小・中学校の義務教育の内容もカバーしたカリキュラムとなり、卒業時には私立校の卒業証明書が発行される。
学校設立を目指す場所は、世界遺産である熊野古道を持つ和歌山県田辺市中辺路町。海や山もある大自然や温暖な気候、1000年以上の歴史があるこの豊かな地を、世界の子供たちと日本の子供たちが集う国際的な学びのフィールドとし、自分の力でグローカルに活躍できる人材を育むことを目指している。
学校長候補として、東洋大学国際部教授の市川顕氏が決定しており、2025年4月に小学校開校、2029年4月に中学校開校を目標に設立準備を進めている。
学校設立に必要な資金は4億円。現在はその資金の約65%を調達しており、2025年4月開校を目指すには2023年11月末までにあと9,000万円の調達が必要だという。
そのため、10月10日より、「アタラシイものや体験の応援購入サービス」であるMakuake(マクアケ)にて、学校設立の資金についてクラウドファンディングを開始した。期間は11月29日までで、目標金額は3,500万円。
Makuakeにて応援購入してくれた方へのリターンとして、「学園公認後援者」としてWebサイトに名前を掲示したり、「うつほの学校おこし協力隊」として学校づくりに関わってもらったりするほか、同学園の包括連携先である南紀白浜のテーマパーク「アドベンチャーワールド」で同学園の学びを体験できる機会などを準備しているという。