ゼッタリンクスは、Google Workspace for Educationの拡張機能と画面モニタリングアプリ、教材テンプレートをバンドルした「Suiteツール for Education」を全国の教育機関向けにリリース。2024年にサービスが終了するGoogle JamboardのふせんのデータをGoogle スライドへ変換する機能も12月より搭載される予定。
Suiteツール for Educationは、Chromebook を活用する先生と生徒がより効果的にICTを授業に取り入れられるよう、日本の学習環境に合わせた便利な機能を搭載した授業支援ツール。Google スライドやGoogle ドキュメントなどのアプリからシームレスにつながる拡張機能(3種)に加え、授業中の生徒のデスクトップ画面を一覧表示するモニタリング機能を提供。先生の授業準備の負担を軽減するテンプレート作成支援や、Googleアプリを使った教材テンプレートも併せて提供する。
2024年にサービス終了となるJamboard。これまで作成してきたJamファイルは2025年以降完全に削除され、閲覧不可となる。Jamboardの代わりとなるホワイトボードアプリはいくつかあるが、アカウントの新規作成や操作の習得など、授業で使い始めるまでには多くの時間を要する。
一方、Googleアカウントがあれば誰でも使えるGoogle スライドなら、初期設定不要ですぐに活用することができ、Jamboardのふせんでは制限されていた文字数やリンクの挿入、複数選択が実現可能。また、ふせんにコメントしたり、誰が書き込んだのかを確認したりもできる。
Google スライドでふせんを使った授業がスムーズに行えるよう、Suiteツール for Educationには「ふせん」機能を搭載している。
Suiteツール for Educationに、Jamファイル内のふせんのデータをGoogle スライドで使用できるよう変換する機能を搭載する(12月より)。ふせんのデータを移行することで、これまでの学習履歴のバックアップはもちろん、Google スライド上でよりスムーズに協働学習を継続することが可能だ。
Suiteツール for Educationに搭載されている「ふせん集計」機能を使うことで、ふせんの色別集計やテキスト、画像の抽出が行える。
ふせんの枚数をグラフで表すことで意見を可視化したり、入力された内容を一覧表示して比較したりすることも可能。テキストマイニングツールを用いた授業の理解状況の把握など、発展的な学習にも活用できる。
日本の学習環境に必須の「縦書き・ルビ」変換機能や「数式エディタ」を搭載した。
「縦書き・ルビ」は行番号や段組みにも対応しており、PDF変換や印刷時にも縦書きのまま出力することが可能。「数式エディタ」では、単元ごとに分類されたリストから選択するだけで、世界標準のTex(テフ)形式の数式が挿入される。数式は編集可能のため、数値だけを変えることで使いまわしができる。