公財・教科書研究センターはこのほど、中学校教員向けの手引書『”新しい”教科書の使い方』を刊行した。
本冊子は同センターが2018年度から実施している「授業における教科書の使い方に関する調査研究」の研究成果の一環として作成されたもので、特に紙の教科書に焦点を当てて、授業で教科書をどう使ったらよいかを教科別に示している。
新学習指導要領(2017年改訂)に基づく教科書が、全国の中学校で2021年から使われているが、教科書の“つくり”は前回(2008年)の学習指導要領の改訂以降、それまでとは大きく変わってきている。
前回の改訂では「教科書観の転換」が叫ばれ、主体的に自学自習が出来る教科書に変化し、今回の学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」といった授業改善の観点が盛り込まれ、教科書にキャラクターがしゃべる様子が吹き出しのついたイラストで示されたり、グループでの活動場面が示されるようになった。
本冊子では、このような教科書の変化などを踏まえ、教科書のより効果的な使い方を具体的に、わかりやすく示している。
本冊子は、全国の中学校に配布するほか、同センターのホームページから無料でダウンロードできる。
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