NPO法人eboardが開発・運営するICT教材eboardのデジタルドリルのフォントとして、「UDデジタル教科書体」を選択できるようになった。「UDデジタル教科書体」は、フォントメーカーのモリサワがディスレクシア(読み書き障害)などに配慮して開発した、ユニバーサルデザイン書体。eboardでは、ICT教材eboardを利用する学校・団体の中で、「UDデジタル教科書体」の導入を希望する学校(先着100校)を募集している。
モリサワの「UDデジタル教科書体」は、デジタル教科書をはじめとしたICT教育の現場に効果的なユニバーサルデザイン書体です。学習指導要領に準拠し、ディスレクシア(読み書き障害)、ロービジョン(弱視)などに配慮している。
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ディスレクシア(読み書き障害)は、学習障害の一つで、知的な発達には遅れはないものの、文字や文章の読み書きに困難がある。周囲も自分自身も、この障害に気付かないことも多く、努力しても学習の成果が出ないことから学校の授業に参加しづらくなり、不登校などにつながることもある。
読みに困難を抱える子は、一般的な教科書体やゴシック体の形状や線の強弱などにストレスを感じたり、手書きの文字との違いに戸惑うことがある。「UDデジタル教科書体」は、そうしたフォントの欠点をカバーし、書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、読みやすさを重視したフォントになっている。
今回eboardは、モリサワのWebフォントサービス「TypeSquare」を導入し、ICT教材eboardのデジタルドリルの問題文、解説文などが、「UDデジタル教科書体」で表示できるようになった。書体の選択肢を増やすことにより、読みに困難を抱える子などが、学習に取り組みやすくなることがある。
▶︎モリサワのWebフォントサービス「TypeSquare」
「UDデジタル教科書体」の導入を希望する場合は、利用する学校・団体単位で申込が可能。現在eboardでは、ICT教材eboardを利用する学校・団体のうち先着100校まで、申込を受け付けている。詳しくは下記より問合せを。
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