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児童生徒の検温確認9割減 新型コロナ5類移行後の学校の取り組みに変化〜Classi 調査

2023年10月9日

新型コロナウイルス感染症の5類への移行に伴い、学校の健康観察業務には大きな変化が生じている。コロナ禍では90.5%の実施率だった児童生徒の検温記録確認が、現在は10.3%まで減少していることが、Classiの調査でわかった。

調査は、6月から7月にかけて、同社の小中学校向け保護者向け連絡サービス「tetoru」を利用する教職員を対象に実施。新型コロナウイルス感染症5類移行前(2020年2月〜2023年4月)と移行後(2023年5月以降)の児童生徒の健康観察に関する学校の取り組みがどのように変化したかを聞いた。448校・21自治体等から回答を得た。

 

■健康観察業務の変化

 

 

 

 

コロナ禍と現在を比較すると93.7%が「変化した」と回答。コロナ禍では「児童生徒の検温記録確認」が最も多かったが、現在は「行っていない」が最も多い。

 

■検温結果の集約方法

 

 

コロナ禍も現在も集約方法は「紙」が主流。現在は検温結果の集約を「行っていない」が最も多い。

 

■校務支援システムへの入力

 

 

コロナ禍も現在も「入力していない」が最も多い。入力する場合の主な内容は「児童生徒の健康状態(症状)」。

 

■健康観察業務の課題感 ※新型コロナウィルス感染症流行前から行っていた健康観察業務の内容についての結果

 

 

健康観察に関する業務に課題を感じていない人が多い。課題としては「児童生徒の健康状態の把握が難しい」「申告と実態にズレがある」などが挙げられた。

 

<<課題感コメント 抜粋>>

◎児童生徒の健康状態の把握が難しい

  • 健康観察だけでは正確に現状を把握できていない。
  • 5類へ移行してからは学級での健康観察のみで全体像が分かりにくい。
  • 家庭で家族が感染していても、把握できない。 他

◎申告と実態にズレがある

  • 家庭からの連絡が、正確かどうか判別できない。
  • 家庭での健康観察や検温がきちんと行われなくなってきている。
  • 検温や健康状態を保護者が記入するが、記録では熱がなくても登校してから発熱があるケースが多々見られた。 他

◎教職員間の情報共有が難しい

  • 学級での健康観察の結果を、職員室や保健室へ報告に行かなければならない。
  • 大規模校のため、出欠連絡の行き違いや正確な記録づくりが難しい。
  • 朝の時点での児童の健康状態の把握を全職員での共有が難しい。 他

◎その他

  • 担任が紙媒体で記録した記録を管理職が集約することが困難である。
  • 登校した生徒の健康観察結果の集計は手作業で行っているため、手間と時間がかかる。
  • 健康観察は大切なことだが、紙での記入、回収は煩雑になり保護者、生徒、教職員の負担となる。
  • 健康観察板で健康観察を行っており、校務支援システムへ転記が必要である。
  • 検温カードの確認や検温していない児童に対しての対応など、朝の業務が煩瑣になることが多々あった。
  • 保護者からの連絡忘れ等で、欠席・遅刻児童の把握ができず、担任等が個別に電話連絡をしなければいけない。
  • コロナへの対応に関する基準がなくなったため、取り扱いが難しくなった 他

 

 

Classi株式会社

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