コードタクトの授業支援クラウド「スクールタクト」は10月3日、授業での振り返りの記述を、独自開発のAIが分析する新機能「振り返りAI分析(β版)」をリリースした。振り返りを「させっぱなし」にせず、振り返りと学びのサイクルを先生の負荷なく作り上げ、児童生徒の学びを深めるための新機能だ。
新機能「振り返りAI分析」は、スクールタクトの回答欄に入力された振り返りのテキストを、独自開発のAIにより、客観的かつ瞬時に振り返りの5観点に分類する機能。
振り返りの5観点は、学習科学の理論をもとにコードタクトの研究チームが考案した振り返りのためのフレームワーク。教員や児童生徒同士が「事実」「感想」「考察/要因」「考察/仮説」「結論」の5つの観点を共通理解としてもつことで、振り返りを通じた指導や学び合いが行いやすくなる。
(1)個人やクラスの学びの傾向を把握
AIにより分析された振り返りが、レーダーチャートや散布図によって視覚的に表現されるので、個人やクラス全体の学びの傾向を素早くつかむことができる。
(2)主体的・対話的で深い学びを実現
教員のこれまでの経験を、AIによる分析結果がサポート。振り返りの記述、分析を通じた授業改善へのサイクルを回すことで、主体的・対話的で深い学びにつなげることができる。
(3)働き方改革をサポート
クラス全員分の振り返りを、AIが瞬時に分析。ノートを回収して授業や行事の振り返りを読み、分析していた時間を大幅に短縮できる。
小学5年生を対象に行われた実証では、実証開始時、終了時のクラスの観点ごとの個数の平均を比較すると、開始時に比べて、終了時にはどの観点の数も伸びている。特に感想は6倍に、結論は3.5倍に増加。学びをより深く広い視野で振り返り、言語化できるようになったことがわかる。
今回リリースした「振り返りAI分析」はβ版となる。ユーザーの声などを参考に、正式版リリースに向けて改良を重ねるという。