イー・ラーニング研究所は10月2日、大阪府摂津市教育委員会と連携し、グローバル社会で必要となるスキルを育むボードゲーム教材『子ども未来キャリア』を活用したキャリア教育授業を実施すると発表した。9月1日に実施した市立第四中学校を皮切りに、10月から12月にかけて 6 校で予定されている。
摂津市教育委員会は重点施策としてキャリア教育に取り組んでおり、今年1月には「第15回キャリア教育優良教育委員会文部科学大臣表彰」を受賞している。その取り組みの一環で、昨年度より『子ども未来キャリア』を活用した同市立小中学校へのキャリア教育授業をスタートし、今年度も実施することとなった。
今回、本取り組みの一校目として9月1日に第四中学校で体験授業を実施した。同校ではこれまでも独自に外部講師を招いた授業などを実施していたが、今回新たなアプローチとして、『子ども未来キャリア』の学習テーマの中から「コミュニケーション」を選択し、中学1年生の全4クラス117人を対象とした体験授業を行った。
一緒に体験した教員からは、「ゲーム形式なので生徒たちが参加しやすく、興味を引く教材だった」「教員目線では思いつかないような子供ならではの考えも聞けた」などの感想が聞かれたという。
<摂津市立第四中学校教員からのコメント>
<参加した生徒のコメント>
【今後の体験授業 実施日程】
『子ども未来キャリア』は、子供のときから夢や目標を持ち、グローバル社会で必要となる知識と能力を育む、キャリア教育用ボードゲーム教材。
授業は、ボードゲームを通しての疑似体験だけでなく、子供たちに具体的想起をうながすスライド教材を使用することで、「頭」と「体」で理解を深める。学習内容について子供たちが自分事として考えられるので、意欲的かつ効率的に楽しみながら学ぶことができる。
学習テーマは12種類。国際的に定義された「21世紀型スキル」と「日本では学ぶ機会の少ない教育」で構成される。
今回の体験授業では、同社の担当者が授業を実施したが、本教材には授業進行用スライドなどが付属しているため、教員の授業の準備負担を軽減できる。実際に、「キャリア教育や社会との結びつきを重視した授業は行いたいが、教員の負担が大きい」「指導要領と実生活(社会)のギャップがあることが課題」といった声も寄せられており、同教材をこうしたキャリア教育における教員の課題解決に役立てることが可能だ。