国立高等専門学校機構は、2023年度の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」(実施:文部科学省)の募集に、全国の9の国立高等専門学校が申請し、9件が認定され、2022年度までの42件と合わせて、国立高専全51校の教育プログラムが認定されたと発表した。
また、自らの専門分野への数理・データサイエンス・AIの応用基礎力を習得することを目指す同認定制度(応用基礎レベル)にも5校5件申請し、全て認定されている。
▶︎文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル・応用基礎レベル)」の認定・選定結果について
高専機構では、この認定制度が始まる前から社会の潮流を捉え、高専発!「Society5.0型未来技術人財」育成事業を進めている。中でも「K-DASH」(ケーダッシュ)プロジェクトでは、AIやビッグデータなどの技術を組み合わせる実装力を身につけた人材育成としての高度化を図り、各高専と連携してSociety5.0時代における高専教育の質保証と人材育成に取り組んでいる。この取り組みが、国立高専全51校の教育プログラムが認定を受けることにつながった。
認定された教育プログラムの中から、先導的で独自の工夫・特色を有するものを「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)プラス」としている。全国の大学・高専等から25件選定されており、国立高専からは長岡高専と富山高専の2校が選定された。
一定規模の大学・高専生(年間約25万人)が自らの専門分野への数理・データサイエンス・AIの応用基礎力を習得することを目指す「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」の公募も2022年度から始まっている。2022年度には68件、2023年度には83件が認定され、そのうち国立高専からは8校(苫小牧・旭川・富山・石川・鳥羽・明石・久留米・佐世保高専)12件の教育プログラムが認定された。