AIを活用したアダプティブな対話式ICT教材「すらら」が、鳥取県の特別支援学校に導入されることとなった。提供元のすららネットが9月19日、発表した。
「すらら」は、小学校から高校までの国語、算数/数学、英語、理科、社会 5教科の学習を、先生役のアニメーションキャラクターと一緒に、一人ひとりの理解度に合わせて進めることができるアダプティブなICT教材。小学生低学年版では、発達障がい児の認知特性にも対応できよう、発達障がいの専門機関である子供の発達科学研究所監修のもと、インクルーシブ的発想を取り入れたレクチャー機能の開発を行っている。
鳥取県教育委員会では、もともと不登校児童生徒の学習支援のために「すらら」が導入されていた。その後、公立の小中学校にも導入され、県内6自治体の児童生徒がすららネットのICT教材を活用している。
県内ですららネットのICT教材の活用が広がる中、病弱特別支援学校での「すらら」導入を検討していくうちに、他の障がい種の特別支援学校でもどのように活用できるか実践することになった。
同社代表取締役の湯野川孝彦氏は、今回の取り組みについて「児童生徒一人ひとりの障がいの状態や発達段階に応じたICTの有効な活用方法を現場の先生方と検討しながら見いだしていき、全国へ広めていきたい」とコメントしている。