東京書籍は、4月1日よりWeb公開している中学生向け英語ゲーム「NEW HORIZON 魔法の読み書きアプリ」のユーザー数が3万人を突破したことを発表した。
「NEW HORIZON 魔法の読み書きアプリ」は、ゲームを通してフォニックスを楽しく学びながら英単語の読み書き力を鍛えることができるアプリ。同社発行の中学校英語教科書『NEW HORIZON』に登場する単語を多く含むが、同教科書を使っていない生徒も利用可能だ。
2020年度から小学校外国語が教科化され、中学校英語の学習内容も高度になり、これまで以上に小中の円滑な接続が求められている。小学校では「聞く・話す」活動を中心に英語を学ぶ一方で、中学校では本格的に読んだり書いたりする学習が始まる。この読んだり書いたりする活動が、小中接続の1つの「壁」になっており、その壁を取り除くために、英語の「つづりの法則」を学ぶ方法の1つが「フォニックス」だ。
フォニックスは、英語の「音と文字の関係」の指導法の1つ。「音と文字の関係」を学ぶと、はじめて見る英単語の読み方を推測できるようになり、つづりを丸暗記する必要がなくなる。また、正しい発音を意識することにもつながり、音読が上達するだけでなく、黙読のスピードもあがると言われている。「魔法の読み書きアプリ」は、生徒がフォニックスを使って学び、英語をスムーズに読み書きできるようになるための、効果的な方法を提案する。
フォニックスは円滑な小中接続のために効果的だが、一方で指導が難しいと言われている。必ず音声教材とセットで学ばなければならないというハードルもあり、特に英語が苦手な生徒にとって、自分で取り組むことが難しいものとなっている。
そこで同社は、少しでも学びやすくなるよう、ゲームアプリとして開発。ストーリー性やコレクション要素など、くり返し遊びたくなるような仕掛けを施し、アプリ内の各ゲームには、「はやく」「正確に」英語を読めるようになるための工夫を盛り込んでいる。視覚効果や音声、操作感なども楽しく取り組め、英語が苦手な生徒も、自分に合った楽しみ方を見つけて、くり返し英語に触れることができるようになることを狙っている。
9月までに、ユーザー数は30,000人を超えた。英語が苦手な生徒が進んでこのアプリに取り組み、自力で英語を読めるようになったとの声もあるという。本アプリは、中学1年生を主な対象としているが、アルファベットを学んだあとであれば、小学生でも楽しめる。また、中学2年生以上でも、読み書きに課題を感じる生徒が取り組んで力をつけることができる。