NPO法人ニュークリエイター・オルグは9月30日、ChatGPTをはじめとした生成系AIを適切に活用する力を身につける出張授業を大妻中学高等学校(東京都千代田区)にて実施する。生徒たちはAIの可能性とその制限を、実際に触れ合いながら学ぶ。
文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」に準拠したこの出張授業は、AI時代の新たな教育の可能性を示すものと期待される。
「驚きの未来技術体験!プロンプトエンジニアリングを体験しよう」と題したこの出張授業は、同法人が提供する、ChatGPT等の生成系AIの使用方法や活用、プロンプトエンジニアリングの発展性などについて学習する授業を中学校・高等学校にて行うプログラム。今回、受講を希望する生徒40人を対象に実施する。
プロンプトエンジニアリングとは、生成AIへ入力する文章を工夫することで、出力の精度を改善させる技術を指す。授業では、実際にChatGPTを使ってプロンプトエンジニアリングを体験することで、AIの特性を理解し、AIを活用した問題解決に挑戦する。自由にさまざまな質問や文章の作成をしながら、できること・できないことを判断したり、向いている内容の確認、課題のある部分を見つけたり、自分がどう感じたか・どう考えるかについてワークシートにまとめるといった、講義、体験、議論、振り返りを行う内容だ。
今回はChatGPTの技術を組み込んだ独自開発の対話UI(ユーザーインタフェース)を採用しており、生徒がよりわかりやすく、より楽しく学びを進められるよう工夫しているという。