石川県羽咋市では、市教委とイーコミュニケーションが連携し、同社が提供するオンラインライブレッスン「ECOM Cultures」を、市内の小学校5校と中学校2校で、10月から各クラス3回ずつ実施する。
「ECOM Cultures」は、世界20カ国の講師が、自国の文化についてレクチャーするオンラインライブレッスン。専用の異文化学習教材を使い、楽しく、双方向な授業が展開できる。今回、羽咋市の学校では、普段の生活で身近でない国々(欧州、イスラム、ラテン諸国など)を文化学習のテーマに取り上げる。
授業は、Google Meetを使い、教室の大画面モニターに講師の顔を映し、普段の教室スタイルで、Quiz形式で進める。教室で英語の先生のサポート受けながらも、基本“英語で”外国人講師の講義を受け、質問や回答も英語で行う。
異文化授業を受けた後は、クラスでグループ毎に“振り返り学習”を行い、その国で興味をもった事柄を調べて発表する。
授業は、小学5、6年生と中学1年生向けに、10月、11月、12月に、各クラス3回ずつ実施。16クラスに48回の講座を提供。約380人の児童生徒が受講する。
導入の背景について、市教委の関軒友則企画振興室長は次のように話す。
「羽咋市では英語教育に力を入れており、中3の56％が英検3級以上に合格する(2022年度末)など、これまでの取り組みの成果が確実に表れてきています。ただ土地柄、ネイティブスピーカーと英語を話す機会が少なく、児童生徒が学んだ英語を使う場や機会を増やしたいと考えていました。今回のECOM Culturesでは、これまでに学んだ英語を使って異文化理解を深めると共に、更なる語学力の向上を図りながら実践的なコミュニケーション能力を育てていきたいと考えております」。
