京都府福知山市とパナソニックグループは、子供たちへの環境教育と環境負荷軽減によるSDGs推進を目的とした全国初の公民連携「学校給食の共創プロジェクト」により、同グループ開発の植物繊維素材「kinari」を用いて、同市内の森林間伐材を原材料とした「人と環境に優しい」環境配慮型学校給食食器の製品化を実現し、9月4日からすべての市立小中学校での使用を開始した。
新食器は、1セット5点(食器4点+トレイ)で構成。市立小学校14校、中学校9校の児童生徒・教職員 計約6,700人が使用する。
この日報道陣に公開された「環境教育授業」では、市立惇明小学校6年生が、市内・国内の森林の荒廃状況や土砂崩れなどの災害を防ぐ「間伐」の大切さ、また間伐材の地元産ヒノキが給食食器になるまでの過程やそれによってプラスチック削減につながることを学んだ。
新食器がお披露目されると「かっこいい!」と拍手が起こり、小学生たちは実際に食器を手にとり「軽い」「木のにおいがする」「色があたたかい」などと感想を述べ、SDGsの視点で自分が今後できることについて話し合った。
今回導入した環境配慮型学校給食食器は、パナソニック ホールディングスが開発した植物繊維(セルロースファイバー)を高濃度で複合する最先端技術により製品化されたもので、全国初の「学校給食の共創プロジェクト」として公民連携で取り組んだもの。
市は独自に環境配慮型学校給食食器の導入による環境負荷低減に取り組むと共に、小中学校において安心安全で使いやすい食器を開発し、その食器を使っての給食を通して環境教育とシビックプライドを育む取組を行う。