千葉商科大学はこのほど、実学教育を未来志向に発展させるため、基盤教育機構及び5学部7学科を2025年度から新たな教育体制へ全学改組すると発表した。国際教養学部を廃止し、4学部6学科に再編する。
同学では2020年6月より議論をスタートさせ、特に2022年4月以降は教員・職員が一体となり、全学的な意見交換によるボトムアップ型の組織改革を進めてきた。新しい教育体制の骨格は、所属組織や研究分野を越えて選出された、若手から中堅の教職員で編成した「CUC未来会議」でまとめられた。
「CUC未来会議」では、学問領域や各教員の研究テーマが1機構・5学部で重複しているなど人的リソースが分散していたため、各教員のシーズを集約することで教育・研究が深化するのではないかとの意見が大半を占めた。各教員の科目領域や研究テーマの人的リソースの分散は、経営の観点からも課題となっており、多様で柔軟な教育プログラムを構築するためには、組織改革を実現し、未来志向の実学教育を目指すことが必要だと判断。その結果、「創造的破壊」による組織改革を実行し、43%の教員が学部を越えて異動する大規模人事異動を行うことになった。
国際教養学部を2024年度入学者をもって募集停止。同学部のグローバル教育は、全ての学生が学べるように全学部に展開する。総合政策学部は実学的な経済を踏まえた政策立案ができる問題解決人材を育成する。
学部の垣根を越えた履修が可能。学生の興味に合わせて、分野を越境しながら自由に学ぶことができ、基盤教育機構と他学部・他学科・アドバンストの科目から卒業必要単位数の1/2まで取得可能となる。初年次中心の全学部共通プログラムを拡大し、さらに先進的な学びとしてグローバル、情報・データサイエンス、キャリア、総合教養(公務員)を、全ての学生が履修できるアドバンストプログラムとして提供する。