麗澤瑞浪中学・高等学校(岐阜県)では中学校において、週に1度「総合的な学習の時間」を「RISE(ライズ)」(※)と名付け、実社会の課題を教材とし、体験を通じて実践的な学びに取り組んでいる。8月30日、中学1年生66人を対象に「瑞浪市まちづくりプロジェクト探究学習会」が開催された。
※RISE:Research(調査・研究)、Identity(主体性)、Study(学び)、Experience(体験)の頭文字
2020年度から始まり今年で4回目となる「瑞浪市まちづくりプロジェクト探究学習会」は、瑞浪市の生涯学習出前講座制度を利用して行われる。市職員らを講師に迎え、市の現状や課題等を学ぶ。その後、SDGsの考え方を地域の活性化に活かし、地方創生を実現する方法について話し合い、理解を深めるため「SDGs de 地方創生」というゲームを使って、地域創生について概観を知ることと対話と協働の重要性を体感的に学ぶ。
生徒たちは、この探究学習会で3~4人のグループに分かれてテーマを決め、2024年5月15日に予定されている「瑞浪市まちづくりプロジェクト発表会」に向けて、調査を進める。
発表会では各グループで調査結果を瑞浪市に提言をし、審査員からのフィードバックから、さらに学びを深める。また、6月の文化祭である「麗明祭」にて保護者の方、来場者の方向けに発表会を実施する。
本学習会の責任者の原田歩教諭は、「1学期にSDGsについてグループで調べ発表しました。今回は瑞浪市の現状を知り、身近なSDGsに関連する課題を学ぶことで、SDGsを自分ごととして捉える機会になると思います。初回の説明会では、市役所の方から『SDGs de 地方創生』という、持続可能な地域の作り方を学ぶゲーム型のプロジェクトも行い、楽しみながら社会の仕組みについて学びます。約10カ月の長期にわたるプロジェクトですが、生徒自身が主体的に探究活動を続けていき、生徒たちの深い学びに繋がればと期待しています」とコメントしている。