越谷市では、NTT東日本 埼玉南支店が同市の公立小中学校に対し、ギャランティ回線である広域イーサネットサービス(高速広帯域アクセス、Interconnected WAN)を使用し、SINET6接続を行うネットワーク環境を構築、9月1日より運用を開始した。
越谷市では、2024年以降、県内において学力調査等のCBT化、デジタル教科書の本格導入などが検討される中、インターネット回線速度不足や不安定な通信環境、教職員による保守稼働等の課題が顕在化していた。NTT東日本がこの課題の解決および将来的な教育のデジタル化に向けて児童生徒が快適にICTを使った学びを行えるネットワーク環境の整備を行う事になった。
(1)ギャランティ回線の導入
①帯域:一斉のCBTテストなどイベント時にも耐えうる帯域を確保
②保守体制:教職員の負担を軽減した保守体制の確立
(2)SINET6への接続
本件導入により、ネットワーク帯域を必要とする動画やカメラアプリ等の活用や、次年度以降に本格運用が想定されるデジタル教科書、AIドリル等を利用した授業が安定して実施でき、教育の質の向上が可能となる。また、授業支援アプリやアンケートアプリなどを利用した、オンラインでの双方向コミュニケーションにもスムーズに取り組める。
その他、デジタル機器の活用による授業効率の向上、回線保守運用の手離れなどにより、教職員の負担を軽減し、次世代教育活動に時間を割くことが可能となる。
同社では、本システムの運用を通じ、市が掲げる「第3期越谷市教育振興基本計画」に基づき、次年度以降も学校教育における「質の高い教育環境を整備する」と共に「教職員さまの負担軽減」の実現を支援するとしている。