大阪府高槻市では7月13日に市議会定例会で小学校給食費の恒久的無償化を実現するための経費を含む補正予算案が可決され、先行実施の中学校給食とあわせ義務教育9年間の給食費無償化が実現。8月29日、全市立小学校で夏休み明けの給食が始まり、恒久的無償化後、初めての給食が行われた。
市では、2022年4月から先行して恒久的無償化を実現している中学校給食費に引き続き、小学校給食費についても恒久的に無償化する方針を表明し、6月市議会に関連予算を含む補正予算案を提案。同補正予算案が可決され、小中学校の9年間、無償で給食を提供することが決定された。
小中学校給食の恒久的無償提供を実現させたのは北摂地域で初、大阪府内でも大阪市に次いで2市目となる。夏休み前までは、新型コロナ等関連の臨時的措置として給食を無償としていたが、この日が恒久的無償化が決定してから初めての給食提供日となった。
高槻市の市立小中学校には児童16,916人、生徒8,510人が通う(2023年4月時点)。給食1食の単価は小学校が250円、中学校が300円。1年間の給食実施予定回数196回で計算すると、無償化に伴う1人あたりの負担軽減額は、児童49,000円、生徒58,800円となる。