文科省の指導要領や『国語教育』で令和の教師が知っておきたい「授業重要用語・キーワード」として取り上げられた非認知能力。今後は「学習評価」にも取り入れられていくと言われ注目度が高い。
一方、教育先進国スウェーデンでは、すでに認知能力と非認知能力の一体的な教育制度が国レベルで確立している。本書では、スウェーデンと日本で実際に学校の授業や行事に非認知能力を伸ばす仕掛けを取り入れている実例とアイデアを紹介している。
「子供が非認知能力を自ら伸ばし使いこなすために、教育にかかわる大人は具体的に何ができるのか」について、非認知能力に関わる本を多数執筆し、現在全国の学校で非認知能力を伸ばす仕掛けを授業や行事に導入中の中山芳一先生と、スウェーデンの学校教育現場の事例を実践者兼運営者として携わる田中麻衣先生、そして大阪の公立中学校で教科学習を通じて非認知能力と認知能力の向上、さらには、教員の非認知能力向上を学校改革で実現した德留宏紀先生が、イラストや図、データを交えて紹介する。
上記の紹介例について、さらに中山先生が非認知能力的視点から解説する、「単なる海外すごいよ本」ではない現場ありきの教育実践の書。