日本エルデイアイは8月10日、石川県羽咋市の小中学校教員を対象に「非認知能力」の育て方をテーマにした勉強会を実施した。講師は岡山大学の中山芳一准教授。中山准教授は「非認知能力」育成の第一人者として同学で教鞭をとるだけにとどまらず、全国の自治体と連携し、教育現場に出て非認知能力育成に取り組む実践者でもある。
当日は、市内7つの小中学校から約100人の教員が参加した。
中山准教授が定義する「非認知能力」とは「客観的な点数で表すことのできない能力」。例えば「やる気」や「粘り強さ」「周囲と協力する力」などだ。そしてこの「非認知能力」と一般的に言われる「学力」に相当する「認知能力」とは相関がある。だから、この2つの能力を育てる時にバラバラに考えるのではなく一体的に取り組むことが当然だと話した。
そして、「今まで学校の先生方はすでに非認知能力の育成に取り組んでいるのです。そして、それを先生一人ひとりではなくチームで、授業内で取り組むことができるのでやってみませんか」と話し、実際の取り組み事例を使い具体的な手法を紹介した。
参加した教員からは、「今まで抽象的だった『心を育てる』ということに対しての具体的方法を教えていただくことができた」「前のめりになるような授業を、教師が展開しなければならない重要性について理解することができました」といった感想が聞かれ、今後の方向性について手応えを感じていたようだったという。
また、「普段から、人の見える部分ではなく見えない部分に興味があるので、とてもおもしろかった。2学期からの授業改善につなげたいです!」と力強く決意している教員もいたという。
その他の主なコメントは以下の通り。