㈱今人舎内「8・15朗読・収録プロジェクト実行委員会」は、多くの著名人の終戦体験など肉声の朗読が音筆で聴ける「音筆で聞くパネル展『私の八月十五日』2023」を東京・国立市の旧国立駅舎(JR中央線・国立駅南口すぐ)で8月15日まで開催。また、くにたち郷土文化会館でもパネルの内容を変えて8月15日まで展示する。
■約200人の終戦体験から平和について考える
ウクライナでの戦争が続き、日本では戦後78年目を迎えようとしている中、旧国立駅舎での「音筆で聞くパネル展『私の八月十五日』」は今年で4年目を迎える。今年は、広島・長崎での体験のほか、林家木久扇氏、やなせたかし氏、松本零士氏、三浦朱門氏、大島渚氏らの「八月十五日と戦争体験」や「作家・森村誠一氏の寄稿原稿」などをパネル展示する。パネルは体験者の肉声による朗読が聞けるしかけ。そのほかサーロー・セツコ氏など、約200人分の終戦体験を読むこともできる。このパネル展は群馬県沼田市のテラス沼田でも8月24日まで開催される予定。
■絵本『星は見ている』を紺野美沙子さんの朗読で聞ける
また、長崎での原爆を経験した女性の手記を元にした絵本『星は見ている』の朗読を、俳優・紺野美沙子さんによる音筆で聞くことができる。
■「原爆の日を忘れないための一行のコトバ」なども展示
旧国立駅舎ではパネル展と同日程で、「原爆の日を忘れないための一行のコトバ」映像展示(主催:国立市)、先祖供養の伝統行事として国立市で行っている「まと火」の紹介(主催: 国立まと火実行委員会)なども行われている。
■広島・長崎の原爆への思いを今に伝える2冊を同時発売
今人舎では広島・長崎は切り離せないとの思いから、俳優でありUNDP親善大使の紺野美沙子氏編集による『戦争を読む・平和を考える19450806 星は見ている』と、92歳で原爆体験を語り続ける山口美代子氏による『戦争を読む・平和を考える19450809 あの日のこと』の2冊を7月25日に同時発売した。パネル展では、この2冊も展示されている。
【戦争を読む・平和を考える19450806 星は見ている】
炸裂した原爆の真下に8000人もの中学生がいた……。
あの日、広島で14歳の息子を亡くした女性の悲しみ、平和への想い。
俳優・紺野美沙子が涙し、次の世代に語り継ごうと心に決めた手記の絵本化。
文・藤野としえ 絵・広田郁世
編・紺野美沙子
A4 変形・32 ページ・
1800円+税・全文英訳付き
【戦争を読む・平和を考える19450809 あの日のこと】
14歳、長崎で被爆した山口美代子さん。
友人との運命の分かれ道、被爆直後の機銃掃射、生死をさまよい、生きのびた。
「もう92歳です。でも、体力のある限り、なんとか伝えていきたいと思います」
文・山口美代子 絵・吉澤みか
編・倉田ひさし
A4 変形・32 ページ・
1800円+税・全文英訳付き