東京都渋谷区は7月より、区内全校に「プログラミング能力検定」(プロ検)を導入。同検定を提供するスプリックスが8月1日、発表した。
渋谷区ではプログラミング教育に関する様々な取り組みが積極的に実施されている中、児童・生徒がより良いプログラミング教育を受けられるように、環境整備に加え、評価軸の策定、教員の負担軽減が求められている。
上記を背景に、スプリックスと渋谷区教育委員会は2023年7月より、児童生徒の情報活用能力向上、個別最適な学びの推進を目的とし、プロ検を区内全校に導入することとなった。本導入を契機として、区内全体でのプログラミング教育環境の整備を進めていくという。
プロ検導入により、区教委は、児童・生徒の学力を継続的に測定することで、個別最適な学びを推進し、学習習慣の定着を図る。また、情報活用能力全般の評価指標を策定し、プログラミングの能力値を測定・把握するといった教育環境の整備を実施する。さらに、自動採点や容易な成績分析を可能とするCBTシステムの活用により、教育の指導技術向上並びに教員の負担軽減に繋げる。
2020年12月にスタートしたプロ検は、プログラミングスクール、学習塾、パソコン教室、学校、学童など、多様な教育機関にて実施されており、子供たちのプログラミング学習への意欲喚起や学習継続のきっかけとして、また、受験者や教育者が個人のプログラミング能力・技能を可視化した上で、効果的な学習・指導に繋げることができるツールとして活用されている。
ビジュアル言語版、テキスト言語版(JavaScript/Python)のいずれにも対応。CFRP( Common Framework of Reference for Programming Skills)に準拠しており、現状のプログラミング能力値をCFRPに沿って測定・把握することが可能だ。