滋賀県草津市は、AI型ドリル搭載の学習支援サービス「ラインズｅライブラリアドバンス」を全小中学校20校（児童生徒合計約12,000人）に導入。4月より利用が開始している。7月26日、提供元のラインズが発表した。
草津市では、1人1台端末環境を効果的に活用し、児童生徒が主体的、対話的、問題解決的に学ぶ「New草津型アクティブ・ラーニング」（協働的な学習と個別最適化された学習）を進めている。ラインズｅライブラリアドバンスを活用することで、主体的で継続的な学びや個別最適な学びを実現し、1人1台端末を授業や家庭学習等で日常的に活用できる点を評価し、全小中学校での導入に至ったという。
同サービスは現在、全国9,000校以上の小中学校で導入されており、滋賀県内では半数を超える160校以上の学校が利用している。
草津市教育委員会 宮嶋貴憲氏
本市では「GIGAスクール構想の下で整備した1人1台端末を使い切る」ことを目標としているため、デジタルドリルは日々の授業や家庭学習等で活用できるように、対応教科数や問題数・機能面で常に更新が行われるものを選びたいと考えておりました。利用開始後は、ネットワーク環境の有無に関わらず、全家庭で使えるオフライン学習が好評です。
AI型で個別最適な学習が可能であるだけではなく、学びの入り口が多岐にわたっていることで、受動的にならず、主体的で継続的な学びに向かうことができると感じています。さらに先生が小中学校9年間の学習ログを見て、長期的に子供たちの成績、学習に取り組む姿勢まで分析できるため、課題をデータの根拠に基づいて出せることにも期待しています。 また、ラインズｅライブラリアドバンスは、デジタルドリル以外にも、電子黒板等で使用できるフラッシュカードや、公立高校入試過去問題の最新10年間分をデータベース化したサービス等、その他の機能も充実しており、先生のかゆいところに手が届く機能が豊富であるのも魅力的です。
今後の展望としては、まずは子供たちに自由に学習させて操作に慣れ、先生が授業で課題を出し、実技教科を含めた様々な教科で展開していったのちに、学習ログを活用して個別最適な指導ができることを目指しています。
【ラインズｅライブラリアドバンスとは】
多彩な機能とAI型ドリル、豊富なコンテンツにより、子供たちの「主体的な学び」をサポートする学習支援サービス。習熟度に応じて自動構成された問題を解くことで学力の向上を図るだけでなく、学習履歴が蓄積されることにより、子供たちが自らの学習傾向を知り、次の学び方を自ら選択するサイクルを繰り返すことで、子供たちの「学びに向かう力」を育む。また、オンライン、オフライン利用の両方に対応し、学校の授業と宿題などの家庭学習がシームレスにつながることで、子供たちの学びの機会を保障し、先生のよりよい授業づくりを支援する。
