全国の教育委員会や学校に向けたDX支援や教材開発、広報支援を行う一社・国際エデュテイメント協会は7月20日、デジタル教材の利活用を促進するカスタマーサクセスサービス「まなびサクセスバディ」を開始した。
「まなびサクセスバディ」は、学習支援ツールやデジタル・EdTech教材を扱った学校現場への利活用の支援、探究学習等での活用促進、学習の最大化を実現するための支援を行うサービス。
同協会は、これまでに教育委員会や学校に対して累計100件以上のICT研修を行い、全国の小中学校でMEXCBTやデジタル教科書など様々なコンテンツやツールをワンストップで利用できる学習eポータル「Open Platform for Education」、非認知能力を鍛え主体的な学び支援に繋げていくAIジャーナリングアプリ「muute」といったデジタル教材やツールの活用定着、利用促進におけるカスタマーサクセス活動にも携わってきた中で、今後さらに導入が拡大していくデジタル教材を、単なる導入だけで終わらせず、着実に教育DXを推進していく役割を担うべく、今回の新サービス発表に至った。
(1)オンボーディング支援サービス
◎利活用目標設定
学校の年間授業計画をもとに授業数やカリキュラム、活用方法に合わせて、どれくらいの頻度で、どれくらいの深さでサービスを使っていくのか、数値的な目標設定を行う(必要に応じて事前アンケートも作成・実施)。
◎EdTechサービスサポート運用設計
目標設定同様に、どのくらいの頻度で担当者と学校とが定例打ち合わせを持つか、またどの程度のデータをいつのタイミングで確認し、次の活用に繋げていくのか、といった全体運用の設計をサポート。
◎活用導入研修
EdTechサービスの導入前後にサービスの操作性やサービスの有効的な活用方法、これからの学びに必要な教育観や他校の事例について研修を行う。
利用率が低下し、思うような学習効果が発揮されない大半の理由はオンボーディングの失敗が原因である。オンボーディングとは、ICTツールの使い始めから、一通りの設定と使い方を理解し教育現場への活用が開始されるまでのフェーズを言う。このフェーズで生徒が分からなくなってしまったり、つまずいてしまうと今後利用することができなくなってしまう。 これは教員がタブレット端末やデジタル教材、学習支援ツールを使い始める場合も同様のため、導入前から総合的なオンボーディング支援を行っていく。
(2)データを活用した学びの促進支援
◎定例打ち合わせ・コンサルティング
サービス利用の振り返りや活用データを確認し、生徒・教員の活用を促していくコンサルティング及び他校事例の紹介を行う。
◎データサイエンス支援
教員がどのような教育データを確認し、そこからどのような仮説を立て、実行するのか、データサイエンティストのようなマインドセットを醸成するためのデータの抽出方法や管理方法に関する支援を行う。
◎定着フェーズ利活用応用研修
EdTechサービスの活用が進み、更なる有効活用を実施するフェーズにおいてファシリテーション技法の伝達やこれまでの活用の振り返りと効果的な活用のアイデアブレインストーミング、他校の事例について研修を行う。
オンボーディング終了以降で利用率が低下していく場合、様々な理由が考えられる。そこで重要になるのがEdTechサービスにおけるカスタマージャーニー。生徒の利用データ・現場の状況から現在地を分析し、何が原因で利用が進まないのかを特定し、次の段階に進めるための施策を立案し、実行支援を行っていく。
その他、EdTech新規参入企業に向けた支援もオプションで対応する。