(独)情報処理推進機構では、産業サイバーセキュリティセンター中核人材育成プログラムの中で児童向けのサイバーセキュリティ教育コンテンツ・カリキュラムを作成。コンテンツを一般公開し、全国の学校で活用してもらう一方で、本コンテンツの制作者らで構成されたプロジェクトメンバーによる小学校での出前授業も行っている。7月13日・14日、川崎市立川中島小学校で授業を実施した。出前授業は、山梨学院小学校、鹿児島市立吉野東小学校に続き、今回で3校目。
この活動は同機構の産業サイバーセキュリティセンター 中核人材育成プログラムの卒業プロジェクトで立ち上げられたもの。コンテンツや手引きはこちら。プロジェクトメンバーは、中核人材育成プログラムのOB会内の部会メンバー。
川中島小での出前授業は、5学年の全クラスを対象に、2コマの時間を用いて、フィッシングサイトの危険性と不正アクセスを攻撃者目線から学ぶ内容で行われた。
フィッシングサイトはプロでも被害にあってしまうような全く見分けがつかないものがあるという点を強調し、危険性を認識させると同時に子供たちがどうすればよいかを説明した。
不正アクセスを攻撃者目線から学ぶ授業では、教育用に作成した模擬SNSサイトを用いて不正アクセスの実行を体験させ、パスワード管理のコツと重要性を説明した。
授業後、子供たちからは、「もっと強いパスワードする!」「家族にも話す!」「大人に相談するようにする!」「フィッシングは怖い」「不正アクセスは簡単にできてしまって危ない」など、さまざまな声が聞かれたという。事後のアンケートでも95%以上の子供たちが授業内容を理解できたことがわかり、効果的な授業となったようだ。
[出前授業に関する問い合わせ]
e-mail:y-yama@c21.icscoe.jp