バイテク情報普及会は7月13日、「第7回高校生科学教育大賞」の選考結果を発表。最優秀賞には、山形県立置賜農業高等学校の「遺伝子組換えによる持続可能なウイルス、ウイロイドフリーおよび青色ダリア作出の研究」が選ばれた。
「高校生科学教育大賞」は、これからを担う高校生に「植物バイオテクノロジー」と「持続可能な農業」についてより深く学び考えるきっかけとしてもらうことを目的として同会が2017年に創設、支援対象となる科学教育活動を公募し、採択校にはその活動費用として1校につき最大100万円の支援を行っている。第7回となる今年度は、全国各地の高等学校やチームから合計11件の応募があった。
最優秀賞の置賜農業高校には、同会より活動支援金として100万円が給付される。バイオテクノロジー技術の活用を通じて、ウイルス病に強く、観賞価値の高い青色のダリアの優良品種を作出するというこの研究は、農家の力になり地域の振興につなげるという目的が明確。そのうえ、農業を学ぶ高校生たちが大学や試験研究機関から専門的な指導を受けながら主体的に取り組み学ぼうとする点や、研究発表や遺伝子組換え技術の社会的受容を推進する情報発信においても複数の手段を考えているなど、高校生の科学教育として充実している点が高く評価された。
また、特別優秀賞に兵庫県立農業高等学校の「持続可能な農業生産をめざした土壌診断技術の開発とDNAマーカーの育種利用」、優秀賞に高校の枠をこえた全国の中高生有志により結成されたチーム「CrimsonNinjas_jp」のプロジェクト「抗うつ成分を合成する大腸菌の作製」が選ばれた。特別優秀賞の兵庫県立農業高等学校には30万円、優秀賞のチーム「CrimsonNinjas_jp」には10万円の活動資金が給付される。
◎最優秀賞 (申請金額の全額となる100万円を支援)
◎特別優秀賞(申請金額の一部となる30万円を支援)
◎優秀賞(申請金額の一部となる10万円を支援)
◎審査員特別賞 (図書カード1万円分を進呈) ※順不同
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