バベルメソッドは、日本語で「話す力」をCEFRレベルに基づいて判定するオンラインテスト「PROGOS® Japanese」の開発と将来的な採点のAI化について、東京外国語大学の伊集院郁子教授・大津友美准教授、同社顧問の横山紀子氏、日本でのCEFR研究の第一人者である東京外国語大学の投野由紀夫教授、テストを開発した株式会社レアジョブとともに、日本語教育学会2023年春季大会(5月28日 / オンライン開催)に参加し、「オンライン日本語会話テストの開発 ―AI採点を目指した設計と課題―」と題した口頭発表を行った。
外国人材の雇用が増加するなかで、日本語を母語としない従業員の職場におけるコミュニケーションが問題となっている。しかし、日本語力を伸ばすうえで重要になるテストについては、「読む力」「聞く力」を測るものがほとんどで、コミュニケーションに直結する「話す力」を測る大規模テストはない。
同社はこの点に着目し、CEFR基準で日本語を「話す力」を測るオンラインテスト「PROGOS® Japanese」の運営に着手した。外国人材の日本語力を適切に評価することで、採用や異動、昇進昇格が適切に行われること、また適切な日本語学習が行われることを可能にして、外国人材の就労拡大の一助となることを目指している。
日本語教育学会2023年春季大会は5月27日・28日の両日、日本語教育界における最大規模の学術団体である公益社団法人日本語教育学会の主催。オンラインにて開催された。
発表では、開発段階で実施したサンプルテストの結果について報告し、特に受験者が産出できた語彙や表現の量をみる項目「表現の幅」について、2つのリストを用いた評価方法と開発段階での調整を説明した。大会当日のオンラインによる質疑応答は180名以上という多数の参加者があり、大規模実施が可能なスピーキングテストへの期待の大きさをうかがわせた。
【オンラインテスト「PROGOS® Japanese」について】
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