東北福祉大学(宮城県)、常盤木学園高等学校(同)と東日本電信電話宮城事業部(以下、NTT東日本)は7月6日、最新のデジタル技術を活用し、榴岡公園を中心とした仙台市宮城野区活性化の取り組みを開始した。本取り組みでは、同社社員が講師となり、学生・生徒が主体的に学べる機会を提供する事で、デジタルに強い人材の育成も行う。取り組み期間は2024年3月31日まで。
東北福祉大学と常盤木学園高校は、今年4月に高大連携協定を締結し、学校教育の振興と地域社会の発展と人材育成に力を入れている。一方、NTT東日本も地域の未来を支えるソーシャルイノベーション企業として地域活性化の取組みを推進している。そうした中、3者が地域活性化の取組みについて意見交換をする場があり、その交流の中において取り組みのアイデアが生まれ、実現に至ったという
本取り組みは、大学キャンパス・高校校舎近くに位置する榴岡公園を中心とした仙台市宮城野区エリアをデジタル技術も活用して活性化し、その取組みを将来にわたり継続、発展させるために実施するもの。
3者の協力により、学生・生徒が参加して榴岡公園を中心としたエリアの現在と過去の歴史、植物や施設の情報等を記したマップを、バーチャル空間上に作成する。これにより、子供たちを含めた公園利用者への学びの場の提供や誘客のコンテンツ化に貢献するほか、未来のまちづくりを検討する際のベースとして地域全体で活用できることも目指す。
また、近隣の学生・生徒が主体的に取組みに関わることで、地域の若者の視点を取り入れて地域活性化を目指せるだけでなく、NTT東日本の社員が講師となって学生・生徒向けの勉強会等を開催することで、最新のデジタル技術を学べる機会として位置づけ、地域の将来を担うデジタル人材の育成にもつなげる。
なお、本事業の一部は仙台市の「令和5年度宮城野区まちづくり活動助成事業」の助成を受けて実施する。
<主な取組み事項>
※上記勉強会やワークショップにおけるデジタル技術に関する講師はNTT東日本の社員が務める。
<取組みにおける3者の協力イメージ図>