福岡県直方市は、市内在住者向けの奨学金返還支援事業を今年度から新たに開始した。奨学金の貸与を受けて大学・高校等に進学し、2022年4月1日以降に卒業・修了後、同市に居住し就業(就業場所は市外も可)していれば、一人あたり、年間最大15万円、最長3年間補助する。申請期間は7月3日~9月29日まで。
同市では、20代前半の若者世代の転出割合が高い状況が続いており、市の人口減少、とりわけ「生産年齢人口の減少」が大きな課題となっている。そこで人口減少抑制の一助とすべく、「地域で育てた人材に、地域で定着・活躍してもらうための定住支援」施策を新たに開始することにした。
大学等への進学にあたり、若者世代の約2人に1人が奨学金制度を活用しているという社会課題を踏まえ、「奨学金返還支援」という若者世代の経済的負担軽減を誘因に市内居住促進を図る。