立命館アジア太平洋大学は2023年度に実施する入試から、オンライン試験システム「スマート入試」を導入する。運営パートナーのオーイーシー、システムパートナーのサーティファイとの連携で行う。
対象とする入試方式は、総合型選抜の「総合評価方式・探究型~ロジカル・フラワー・チャート型~」及び「総合評価方式・論述型」の第1次選考筆記試験で、全国どこからでも受験することができる。
PCカメラに加えて第二のカメラと7つのAIを駆使することで従来のオンライン試験システムでは対応できなかった「PCカメラの死角でスマートフォンを操作しChatGPTなどの生成AIから解答を得る不正行為」や「Hyper-Vなどの仮想マシンを悪用して試験監督に共有されないウィンドウで実行する不正行為」についても抑止、防止、検出できる堅牢な監視システム。2021年6月のサービス開始以降、企業の採用試験や大学院など教育機関の入試、公的認定試験での導入実績があり2万人以上が利用している。
同学では、コロナ禍での安心で安全、公正な入試の執行の実現に向けて、総合型選抜においていち早く、オンライン筆記試験および面接の制度を導入し実施してきた。オンライン入試においても、リアルタイムでの試験監督や解答用紙の回収といった、従来の対面入試と同等の公正さを確保している。
今回、これらの機能に加え、パソコン(またはiPad)とスマートフォンの2つのカメラと複数のAIを駆使することで、有人とAIのハイブリッドによる最高水準のセキュリティレベルを実現する「スマート入試」を導入することにより、受験生はアプリのダウンロードの必要がなくなり、ハードウエア要件を軽減することができる。面接選考についてもこれまでと同様、オンラインで受験できる。
受験生は、事前に提供される模擬テスト環境でオンライン受験に慣れ、本番の試験に向けて準備を整えることができる。7月15日・16日に開催するオープンキャンパスでは、実際の受験環境を体験することができるブースを設けている。
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同学では、新たなオンライン試験システムの導入で、地理的制約や受験のための交通費等の経済的負担を軽減し、公平かつ平等な受験機会を提供することで、これまで以上に全国から多様な学生を受け入れていくことを目指すとしている。