COMPASSは、提供する学習eポータル+AI型教材「Qubena(キュビナ)」の学習データと、奈良市が独自に構築するデータ利活用基盤を今年2月から連携しており、6月から市独自のダッシュボードを活用した学習支援を実施したと発表した。
本取り組みは、奈良県域のGIGAスクール運営支援センターを受託しているGoogle for EducationのスペシャリストカンパニーであるDdriveとの連携によって実現している。
今回の連携により、「Qubena」で学習したデータをデータ利活用基盤に蓄積して独自の分析を行うことができるようになった。データに基づく教員による指導を支援するだけでなく、児童生徒が自らの学習を振り返ることで、自律的に学びをコーディネートすることができるようになり、自律的な学びを支援することで、児童生徒の主体的に学びに向かう力の育成が期待される。
蓄積された他のさまざまな教育データと掛け合わせた分析とそれに基づく施策(EBPM)の実行や、児童生徒や教員への適切なフィードバックを通じた個別最適な学びの実現へとつなげる。例えば、子供たちの様子を教員が把握することなどを目的とした、Ddriveが開発したアプリケーション「(奈良市版)いいネットついーと」とデータ連携をし、児童生徒の心身の健康状態と、Qubena等での学習の取り組み状況をあわせて可視化することで、児童生徒のこころの変化に早期に気付くための客観的物差しを増やす。
本市では、平成29年度よりデータ活用の取り組みを進めています。GIGAスクール構想の実現により、1人1台端末を活用し、子供たち自身の日々の学習や生活の記録をダッシュボードで可視化することで、全員に一律の同じ支援をするだけでなく、データに基づいてより丁寧な支援が必要な子供たちに早期に手当をすることができる環境を構築しております。本市では「生涯にわたり学び続け、他者と協働して未来を切り拓く人間の育成」を目標にしておりますが、今回、子供たちが閲覧できるダッシュボードを作成したことで、子供たちの自律的な学びを支援し、義務教育修了後も自分で自分の学びをデザインできる力を身に付けてもらいたいと考えております。