マクニカは、プラモデルメーカーのタミヤと連携し、日本の忙しいビジネスマンに向けて、国内初の取り組みとして「新幹線上」で実施するAIワークショップを6月15日、東海道新幹線のぞみ車内、東京~新大阪間にて開催した。
ChatGPTをはじめとした生成系AIの台頭をきっかけに、AIに注目するビジネスマンが増えているが、実際にAIを自分のビジネスに取り入れることができているビジネスマンは多くない。そこでマクニカは、AIは「習うより倣え」の精神で、タミヤオリジナルデザインのAIロボットを利用したビジネスマン向けAIワークショップを企画した。
通常のAIワークショップは地上で実施する3時間のプログラムだが、日本の忙しいビジネスマンに向けて、国内初の取り組みとして40分間のプログラムを「新幹線上」で実施することした。
新幹線には座席があり、机があり、プライベート空間であることから、学びに適しているのではないか。さらに、高速で移動中という非日常な空間で学ぶことで、新しいアイデアの創造や新しい発見につながるのではないかと考えたという。
当日は、AIプログラムの体験として、タミヤオリジナルデザインロボットを使用して、参加者が描いた絵で犬猫判定を行った。
また、課題学習としてAIを用いてできる新規事業や業務改革について、参加者でアイデアを交換。「電動キックボードの開発をしているが、周りの状況を画像認識で判別したりすることで事故を防止できるのではないか」「年間で100以上のイベント告知文を書いているが、自動で作成できるAIを作ると業務改善につながるのではないか」など、さまざまなアイデアが提案された。
同社では今後、新幹線上でのAIワークショップを一般サービス化できるかを検討していくという。
なお、新幹線ではなく、地上で行う通常プログラムは、3時間を想定しており、AIロボットのコース走行を制御するなど、さらに内容の充実したものになっているという。最後にディスカッションと同社によるAI相談会も用意している。今秋をめどに企業、教育機関、ほか一般団体向けにサービスを開始する予定だ。