相模原市立大沢小学校で5月23日、3年生の総合的な学習の時間において、「きらめき大豆アイディア報告会」と称した授業が行われた。これは、市がプログラミング教育の一環として導入している教材「レゴ エデュケーション SPIKE」のキットを活用した児童たちの学習成果発表を、教材のメーカー関係者が先進的な活用事例として視察するもので、当日はレゴ エデュケーションのインターナショナルメンバーなど5人が参観した。
今回児童たちにプログラミングに取り組んだテーマは「大豆栽培のアイデア」。相模原市はかながわブランドに認定された“幻の大豆”と呼ばれる「津久井在来大豆」をはじめとする、良質な大豆の知る人ぞ知る名産地。地域に関わりの深いテーマに向き合い、大豆を育てるための懸念等について、仲間と一緒に考え、レゴ エデュケーション SPIKEを活用して自動化するための案を10のグループに分かれ思い思いのスタイルで発表した。
「雑草を一定の場所に集めるもの」や「害虫をLEDの明かりで寄せて退治するもの」「収穫時期を自動判別し、刈り取るもの」等、センサーとモーターを巧みに利用したプログラムをタブレットPCを用いて組み、グループごとに発表し、その後質疑応答が行われた。
あるグループでは大豆を喰い荒らす害虫駆除を目的に、虫の羽音をセンサーで捉えてモーターを回転させることで虫を追い払う仕組みを、タブレットPCを用いてプレゼンテーションするとともに、実際に児童が虫のまねをすることで、自動化されたレゴを動かすなどの実演を行った。
児童たちはどのグループの発表にも興味津々で、質問についても感想だけではなく、仕組みに関することやもっと良くするためのアドバイスなど、手を挙げる児童が大変多く、担任教諭が「3人まで」と声をかけないと次の発表に進めないほど熱中する時間となったという。
今後の展開として、同校では、児童たちが実際に大豆栽培を体験した上で、本プログラムの内容をさらに見直し、大豆栽培に関わっている地域の方にアイデアを提案するなど、地域社会に貢献できるような活動に結び付けたいと考えているという。
相模原市立大沢小学校