近年、医療や運輸、製造など多種多様な分野においてAIの活用が進むなか、アメリカのAIベンチャー企業Open AIが開発した対話型AI「ChatGPT」が、様々な観点から注目を集めている。日本でも政府内にAI戦略チームが設置され、文部科学省では教育現場での取り扱いガイドラインを策定する「デジタル学習基盤特別委員会」が始動するなど利活用の検討が進められている。
そうしたなか、小学生向けプログラミング教育事業のCA Tech Kidsは、「ChatGPT」に関する保護者の意向アンケート調査を実施。その結果、保護者の7割が、ChatGPTなどの生成AIを子どもに「経験させたい、使わせたい」と考えていることがわかった。
①保護者の方は、ChatGPTについてどのくらい知っていますか?(N=226)
②保護者の方は、ChatGPTを使ったことがありますか?(N=226)
保護者の約4割がChatGPTについて理解をしており、約3割は利用経験があると回答した。しかしながら、「詳しく理解」し、「日常的に利用している」層は、ともに1割に満たず、「名前を聞いたことがある」ものの、「使ったことがない」という層が大半を占めている状況。報道などにより認知はされているが、実際に浸透しているとは言い難い状況がわかった。
③ChatGPTなどの生成AIを今後子どもが利用する可能性についてどう思いますか?(全学年)(N=226)
ChatGPTなどの生成AIを今後子どもが利用する可能性については、「積極的に利用させたい」21%、「適度に利用させたい」32%、「不安はあるが経験させたい」18%を合わせると約7割の保護者が利用に賛同を示す結果となった。「不安で触らせたくない」という回答は1%に留まり、残りの約3割が「これから一緒に考えたい」と答えた。
④ChatGPTなどの生成AIを今後子どもが利用する可能性についてどう思いますか?(学年別比率)(N=226)
利用意向の学年別の傾向としては、子の学年があがるほど「不安はあるが経験させたい」という層が僅かながら増えており、低年齢よりも年齢が高い子を持つ保護者の方が不安を感じているようだ。
なお、今回のアンケートは、AIの最新技術を体験しその向き合い方を親子で考える機会として同社が開催した「ChatGPT親子体験イベント」に参加申込をした保護者を対象としていた。同イベントに参加した保護者については、「これから一緒に考えたい」が1割程度に留まり、約9割が利用に賛同するという結果となった。
⑤イベント参加後あらためて、生成AIを今後子どもが利用する可能性についてどう思いますか?(N=110)
◎「ChatGPT親子体験イベント」参加者の声
【調査概要】
調査方法:インターネット調査(イベントへの申込時に任意回答)
調査人数:小中学生の子を持つ保護者226人
調査時期:2023年4月14日〜5月28日
調査主体:小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School」
アンケート詳細
https://techkidsschool.jp/company/release/2023/06/13/survey.html