開校2年目で、東京都教育委員会のTOKYOデジタルリーディングハイスクール研究指定校である都立小台橋高等学校は、進路活動「フューチャーデザイニング(未来設計)」(以下FD)の重要な柱として、今年度から「ゼミ教育」を実施。5月19日の「ゼミ教育」では課題研究作成のための情報活用の授業が行われ、ネット上の情報の集め方の一つであるChatGPTのメリットやデメリットについて学んだ。
■第一単元では情報の集め方を学び、第二単元では課題研究に取り掛かる
課題研究作成を目指したFDでの学びの第一単元は情報の集め方となり、全2年生が同じ内容で学ぶ。第1回はフェイクニュースの見分け方や第一次情報を扱うこと、第2回はネット上の情報について、第3回は図書館の活用と引用文献の表し方、第4回は言葉の定義と続く。第二単元は各自の問立ての練習となり、後期には各ゼミの独自性を発揮しつつ課題研究に取り掛かる。
■ChatGPTを使用する際の注意点を解説
5月19日の「ゼミ教育」の授業では、はじめにChatGPTとは何かを解説。ChatGPTを使って会話や創作、翻訳、文章要約、文書校正、プログラミングなどができると紹介された。また、「公開されるとマズイものは送信しない」「個人情報は送信しない」「回答内容はきちんと自分の目で確認をする」などの使用上の注意について生徒は真剣に聞き入った。
■ChatGPTの使い方を実感できる授業を展開
スライドでは学校のマスコットである「メブクロウ」という名前を使って考えさせた文章を掲示。さらにChatGPTを使って、「メブクロウって何?」と聞くと、「メブクロウとは鳥類の一種で、日本に生息するフクロウの一種です」と間違った情報に行きついた例が紹介されるなど生徒が実感できる授業が行われた。
【学習進路部 柴田有歌理教諭コメント】
授業の企画担当者の一人である学習進路部の柴田有歌理教諭は「ChatGPTを知っている生徒がたくさんいるので、最新のツールを紹介すると同時に十分注意して活用してほしいと考えて授業を構成した。課題研究は学びを身に付けてもらうことこそが課題となる」と語る。
<第3期生向け 学校見学会>
校舎見学およびチャレンジスクールについての説明を主とした第3期生向け学校見学会を7月22日に実施。中学生とその保護者を対象とした学校見学会となるが、中学校の教員や塾の講師など幅広く教育関係者の参加も募集。事前予約はWebページで受け付ける。
開催日:7月22日(土)
第1回 9時30分開始(受付9時~、個別相談10時30分~)
第2回 12時15分開始(受付11時45分~、個別相談13時15分~)
第3回 14時30分開始(受付14時~、個別相談15時30分~)
会場名:小台橋高等学校3階 視聴覚室
アクセス;
JR田端駅から都営バス10分(小台橋バス停下車すぐ)
都電荒川線小台駅徒歩8分
日暮里舎人ライナー足立小台駅徒歩11分
対象:中学生とその保護者、教育関係者
受付開始日:6月22日(木) ※予定
申込方法:学校Webページ「事前予約フォーム」より申し込む