熊本市教育委員会は6月5日、「複業先生®︎」を運営するLX DESIGNと外部人材活用に関する連携協定を締結した。本協定により、教育現場に特化した外部人材マッチングサービス「複業先生®︎」を市に導入。教員だけでは対応が難しかった外国籍児童・生徒への支援等、多様化する児童・生徒への対応並びに教職員の支援などを検証し、教員の長時間労働や人員不足などをはじめとした学校現場における課題解決を目指す。
今回の連携協定締結内容は以下のとおり。
(1)外部人材(複業先生®)活用による教員・学習支援に関すること
(2)教員の働き方改革に関すること
(3)コンテンツ・ソフトウェアサービスの開発・運用検証等に関すること
(4)その他双方が協議して必要と認める事業に関すること
同日行われた対談で遠藤教育長は、「AIの普及をはじめ現代の子どもたちに求められているものは山ほどある。それを学校現場や教育委員会のみで対応していくことは不可能になってくる。今後は、学校と社会が協力して子どもたちを育てていくことが重要で、そのために熊本市教育委員会をはじめとする日本の自治体や教育現場は外部との連携を強化し、子ども達が社会のあらゆる人と共創していく力を身に付けられる教育を提供したい。」と語った。
LX DESIGN代表の金谷からは、「複業先生というサービスは、学校現場と社会を直ぐに繋げられるということに価値がある。熊本市との協定締結から、教員の孤独を解消し、日本教育全体の変革に繋げていきたい」と、今後の意気込みが語られた。
学校現場が、教育にかかわりたい多様な民間人材に授業をお願いできる外部人材活用サービス。
教員だけでは手が回りづらかったキャリア教育、探究学習・総合的な学習、プログラミング・グローバル・IT・起業教育・金融教育・性教育などの各領域において、民間人材の知見やネットワークを手軽に活用することができ、児童・生徒が社会とつながりながら学びを深める「社会に開かれた教育課程」を目指している。
▶︎「複業先生®︎」