デンソーウェーブは5月23日、刈谷市立小垣江東小学校(愛知県)において、QRコードを活用して児童の登校管理を効率的に行うソリューションの実証実験を開始した。
現在、小中学校教員の高負荷が社会課題として取り上げられている。さまざまな要因がとりざたされているが、児童の登校・欠席管理もその一つと受け止められている。そうした教育現場における課題解決に向け、同社はQRコードを活用した解決策を開発、今後の普及につなげるべく、効果を的確に把握するための実証実験を行うこととした。6月2日まで実施する。
今回の実証実験では、児童一人ひとりに固有の番号を記録したQRコードを発行し、児童が携帯、登校時に下駄箱ないし教室に設置する機器にスキャンして登校状況を登録することで、登校者を把握、そのデータを集約、職員室等に設置するモニターなどでリアルタイム把握できるようにする。
結果、職員室から下駄箱までの移動・確認や集計が不要となり負担軽減が期待できるとともに、登校していない児童に対する対応、安全確保にもつなげやすくなることが期待できる。
スキャン機器には検温機能を併設しており、発熱の有無確認も可能とすることで、発熱した児童への対応や保護者への連絡・お迎えに係る教員の負担軽減と児童の安心・安全確保の迅速化も図れる。
本ソリューションは、スキャン機器とPCサーバー、モニターといった一般的な機器で社外ネットワークを介さず構成しており、セキュリティ面で優れるとともに、長期のシステム開発や現地工事が不要で設置できることが特徴だという。