福岡県宗像市の岬地区コミュニティ運営協議会は、地域の子供たちの学力向上を目指す取り組みとして、市内の小学校及び宗像市と協働して放課後学習支援「玄海東ネット寺子屋」を開始した。学力向上のために、ICTを活用して児童一人ひとりに合った個別学習ノウハウや学習支援者育成プログラムを提供するコラボプラネットと連携し、地域の少ないリソースの中でも持続可能で、効果的な学習支援を実施する。
福岡県宗像市の北部に位置する岬地区は、近隣に学習塾などがなく、市街地と比較して教育機会の格差が課題となっていた。そのため、岬コミュニティでは地域の子供たちのために寺子屋事業を通して学習の場の提供を行ってきた。コロナ禍で子供たちの学習環境が変化したことで、本事業も再構築。今年1月から3月にかけて、玄海東小学校の6年生を対象に実施し、一定の効果を実感できたため、5月より通年のプログラムとして実施することとした。
地域、学校、自治体、企業の協力体制によって、地域の少ないリソースでも持続可能な学習支援のしくみを実現した。ICTを活用し、児童一人ひとりに最適な学習プログラムを提供する。
今年度は、近隣コミュニティや学校、地域とさらに連携し、通年事業として展開する。将来的には学校、家庭、地域がさらに連携することが重要であると考え、授業の中で理解度が足りない児童や演習が必要な児童には、ネット寺子屋の学習支援プログラムに反映させるしくみを構築することや、保護者には定期的に学習状況の報告を行うなど、DX化を進めることで、より良い学習支援ができるようにする。
対象学年も広げていき、同事業の実施地域を増やすことで、地域課題である子供たちの教育機会格差の解消を目指す。