東京都中学校長会修学旅行対策委員会(事務局：公財・日本修学旅行協会)は、東京都の中学校が関西方面への修学旅行の第一陣として出発するにあたり、5月16日(火)に2023年度東京都公立中学校修学旅行連合体輸送列車(東海道新幹線)出発式を東京駅16番ホームで開催。8校の代表生徒からJR東海関係者らに感謝の気持ちを込めて花束が贈られた。また、JR東海関係者からは生徒に向けて記念品が贈呈された。
修学旅行に出発する生徒からJR東海関係者に花束を贈呈
■東京都の中学校8校が専用列車で修学旅行に出発
出発式では墨田区立文花中学校、江東区立亀戸中学校、江東区立砂町中学校、江東区立第四砂町中学校、葛飾区立立石中学校、葛飾区立本田中学校、葛飾区立堀切中学校、江戸川区立松江第四中学校の8校の計1137人が修学旅行専用列車で関西方面に向けて出発した。
【東京都中学校長会修学旅行対策委員会 委員長 光山真人氏】
出発式の開催にあたり、東京都中学校長会修学旅行対策委員会を代表して光山真人委員長(葛飾区立本田中学校校長)が挨拶を行い、「本日を皮切りに都内の中学生が連合体輸送ということで、これから秋にかけて毎日1000人以上が関西方面に出発して、良い思い出を作ってまいります。本日、出発する生徒の皆さんもケガのないよう気を付けて、行ってきてください」と語った。
【生徒代表 葛飾区立本田中学校 五島楓さん】
修学旅行に出発する生徒を代表して葛飾区立本田中学校の五島楓さんは「私たちは修学旅行に行くことを、とても楽しみにしていました。これまで事前学習で京都や奈良などの観光地を調べるなど仲間と協力してきました。そして本日、出発式を迎えることとなりました。修学旅行の実施にあたり計画を立ててくださった先生方、さらに交通機関や旅行会社、宿泊施設の方々など修学旅行は多くの人に支えられています。また、JR東海の方々も、このような出発式を開催していただきありがとうございます。この3日間の修学旅行でたくさんの思い出をつくっていこうと思います」と出発にあたって元気にあいさつした。
生徒代表によるあいさつ
【JR東海 東京駅駅長 小笠原均氏】
旅の安全を願ってJR東海 東京駅駅長の小笠原均氏は「本日は絶好の修学旅行日和となりました。無事に今日の出発を迎えられることを、そして皆様の旅行のお手伝いをできることを本当にうれしく思います。JR東海では『会いにいこう』というメッセージを発信していますが、旅先での人との出会いが一番の思い出となります。旅行先では多くの人と出会い、人のやさしさに触れることもあると思います。そうしたことも含めて、みなさんの心に一生残る修学旅行を楽しんできてください」と語り生徒たちを見送った。
JR東海 東京駅駅長 小笠原均氏によるあいさつ
■生徒の安全性への配慮などから修学旅行専用列車を運行
8校の生徒たちは8時42分発の修学旅行専用列車「のぞみ9309号」に乗り込んで関西方面に向けて出発した。修学旅行専用列車による計画輸送は、戦後の混乱期から国鉄の車両不足と修学旅行の実施時期の集中により、列車や宿泊施設の確保や生徒の安全性への配慮などの課題から本格的に導入された。昭和34年4月20日に修学旅行専用列車「ひので号」が運行を開始し、品川駅で出発式が行われた。
修学旅行専用列車に乗り込む生徒たち
■東京都の公立中学校は498校・71,392人が修学旅行で新幹線を利用
東京都中学校長会修学旅行対策委員会によると、2023年に東京都の公立中学校で、新幹線貸切運行となる修学旅行専用列車(東海道新幹線)を利用するのは463校・67,836人、一般客と混乗運行する一般定期新幹線を利用するのは、東海道新幹線が11校・202人、東海道・山陽新幹線(広島方面)が12校・1,674人、東北新幹線が4校・546人、上越新幹線が1校・19人、北陸新幹線が9校・845人、東北・北海道新幹線が2校・270人となり、合計498校・71,392人が修学旅行で新幹線を利用する。
