関東地区公立中学校修学旅行委員会(事務局:公財・全国修学旅行研究協会)は、関東5県(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県)の公立中学校の修学旅行・計画輸送が、今年度も行われるにあたり、運行の安全と快適な修学旅行の成功を祈念し、2023年度修学旅行出発式を5月9日(火)、東京駅東海道新幹線 出発ホームで開催した。旅への感謝の思いを込めて、各校の代表の生徒からJR東海関係者らには花束が贈られた。また、関西方面への修学旅行の第一陣の出発を祝ってJR東海から各校に記念品が贈呈された。
■7校の中学校が修学旅行専用列車で出発
2023年度修学旅行出発式では、土浦市立土浦第一中学校(茨城県)、常総市立水海道中学校(茨城県)、宇都宮市立星が丘中学校(栃木県)、真岡市立物部中学校(栃木県)、小山市立小山中学校(栃木県)、千葉市立白井中学校(千葉県)、習志野市立第五中学校(千葉県)の全7校の中学校の計1039人が修学旅行専用列車で関西方面の修学旅行へ出発するにあたり開催された。7校の生徒たちは7時51分発の修学旅行専用列車「のぞみ299号」に乗車し、関西方面へと出発した。
【関東地区公立中学校修学旅行委員会 運営委員 鳩岡和則氏】
修学旅行出発式の開催にあたり、関東地区公立中学校修学旅行委員会を代表して運営委員長の鳩岡和則氏(千葉県浦安市立日の出中学校長)が挨拶に立ち、「3年半にも及ぶ新型コロナの影響で学校でも多くの行事が制限されました。昨年からは少しずつ学校行事も復活し、今後は修学旅行などの学校行事も無事に行われるものと思われます。生徒の皆さんは修学旅行を通じて、いろいろな知識を広げるとともに多くの人と関わり、仲間との思い出をたくさん作ることを願っています」と旅立つ生徒に向けて言葉を送った。
【全国修学旅行研究協会 理事長 岩瀬正司氏】
(公財)全国修学旅行研究協会の岩瀬正司理事長は「3年前、本格的に新型コロナが流行した頃は多くの中学校が修学旅行を取りやめました。そのため君たちの先輩の中には修学旅行に行けなかった人がいるかもしれません。修学旅行は日本独特の学校行事であり、日本の伝統的な文化となっています。修学旅行は学校だけではできない行事であり、多くの人の協力のもと実現します。そうした意味からも修学旅行を支える人たちに感謝を持って、2泊3日の修学旅行を楽しんで、お金では買えないお土産を持ち帰ってください」と挨拶を述べた。
【生徒代表 習志野市立第五中学校 中郷美晴さん】
修学旅行生を代表して、習志野市立第五中学校の中郷美晴さんが挨拶に立ち、「私たちの学年はコロナ禍ということもあり、中学校生活の中で様々な行事が中止や縮小に追い込まれてきました。そうした中、修学旅行が無事に実施され、ほぼ規制のないものとなることに大きな喜びと感謝を感じずにはいられません。普段は味わう機会の少ない、京都・奈良の文化や歴史を肌で感じながら、最高の思い出を全員で作り上げて帰ってきたいと思います」と出発に向けて力強く語った。
■関東では747校・10万8118人が計画輸送による修学旅行を実施
関東地区公立中学校修学旅行委員会によると今年度は茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉の5県で、関西方面へは719校・10万3485人、その他の方面(北海道、東北、長野、北陸)へは28校・4633人の合計747校・10万8118人が計画輸送での修学旅行の実施を予定している。