北海道苫小牧東高等学校は、体育の授業に、学生スポーツ向け映像分析ツール「SPLYZA Teams」とAIによるマーカーレス動作分析アプリ「SPLYZA Motion」を導入した。両ツールを提供するSPLYZAが発表した。
GIGAスクール構想によるタブレットの活用促進と、「体育」で科学的な分析やフィードバックを主体的・対話的に行うことで、集団として技能の向上をめざす。
今までは、運動が得意な生徒が中心の授業になりがちだったが、SPLYZA TeamsやSPLYZA Motionを活用することによって、運動が苦手な生徒でも活躍ができるような体育の授業が作れるように変化が見られたという。
実技だけでは、”得意な子が表現する”というイメージが強いからか、苦手な生徒が発言する機会は少なかったが、映像を活用することで、運動が苦手でも分析力や観察力がある生徒は、積極的に発言している場面が多く見られるようになってきているという。
▶︎学生スポーツ向け映像分析ツール「SPLYZA Teams」
▶︎AIによるマーカーレス動作分析アプリ「SPLYZA Motion」
体育にICTを活用することで、体育を通して教科横断的な学習に繋げていきたいと考えています。
科学的な分析やフィードバックを主体的・対話的に行わせることで、集団として技能の向上に加えて、「スポーツを科学的に捉える」という視点を生徒に与えることで、分析の過程から理科や数学の学習に対する興味関心やそれらを他に活用しようと工夫して行動することに期待します。
また、新学習指導要領の実施に伴い体育の評価指標についても変化があり、「する」だけでなく「見る・知る・支える」が加わりました。
従来は、実技以外の評価に関しては行動観察やワークシート等を通して実施してきましたが、今年度からは評価項目「思考・判断・表現」の中にSPLYZA Teamsの利用を指標として設定しました。
行動観察やワークシートでは実現できなかった実際の映像とのリンクが可能になり、生徒の思考・表現の可視化だけでなく、教員側も振り返りが行いやすくなります。
今後は、北海道の教育方法を苫小牧東高校がモデルとなって変えていきたいと考えています。
具体的にはスポーツ×ICTを推進することによって、学んだことを運動に活かす・運動から学習に活かすというサイクルを作り出し、文武両道様々な方面から結果を出せるようにしていきたいと思います。