レスポンは、同社が提供するリアルタイムコミュニケーションアプリ「教育機関向け respon(レスポン)」に、AI対策機能を追加する。5月中旬のリリースを予定している。
昨今、教育現場でも ChatGPT をはじめとする生成AIの活用方法について様々な議論がされている。 同社はこのような情勢を踏まえ、公正かつ健全な教育のあり方をサポートするため、respon で実施する小テストやレポートにおけるAIを利用した不正行為を抑止する機能を実装する。 AI対策のレベルは複数パターン用意しており、教員が自由に設定可能。
「教育機関向け respon」は、専用のスマ―トフォンアプリと連動したリアルタイムアンケート・出席管理システムとして2015年にサービスを開始。 すでに60校を超える大学・教育機関で導入・運用されており、教員と学生との双方向コミュニケーションを実現するためのツールとして使われている。
他の教育支援ツールと大きく異なる点は、「授業中の活用」に重点を置いたサービスであること。 教員は授業中に出席確認はもちろん、アンケート機能を使って理解度確認やリフレクション(振り返り)、さらに小テストやレポートなども実施できる。 学生のアンケート回答はリアルタイムに集計され、数字だけでなくグラフで可視化されるため、例えば教員が正解率の低い問題をすぐにチェックして、その場で解説してフォローするといった使い方も可能だ。
respon のAI対策機能では、小テストやレポートの回答画面における学生の操作に対して、教員が複数の制限を設けることができる。 例えば、問題文のテキストをコピーしたり、自由記入の回答欄にペーストしたりといった操作が制限の対象となる。 授業中に出された課題に対して、学生がコピーやペーストをできないだけでも、AIツールの利用を抑止する効果がある。
このAI対策機能は、教員が respon で 作成する小テストやレポートごとに設定できる。 対策のレベルも複数用意しており、学生の回答手段を responアプリ のみに限定することも可能。 教員は課題内容に合わせて自由に選択することができる。