九州大学は、「Kyushu University VISION 2030」を掲げ、「総合知で社会変革を牽引する大学」の実現を目指している。多様なアプローチによる自由闊達な研究と、それらが基盤となって生み出される先端研究や、未来を拓く探求心旺盛な学生を育てる教育のひとつとして企業が担当する講義を実施している。
6月14日から、GMOインターネットグループが「インターネットサービスを支える技術」をテーマとした講義(全8回)を受け持つこととなった。本講義は、総合科目として開講され、学年・理系・文系を問わず全学生の受講が可能。同社が大学で単位取得対象の講義を受け持つのは初めて。
ビジネスや娯楽をはじめ、あらゆる生活の場面でインターネットがなくてはならない現代において、ICTに関する知識、経験、技術力は不可欠。そのため本講義では、情報テクノロジー、セキュリティ、情報モラルの3つのテーマを網羅的に学習し、デジタル・情報リテラシーの向上、さらにICTを武器に社会をリードできる力を養う。学部・学年、現時点の知識やスキルは問わず、例えば、全ての学生が理解しやすいようマインクラフトを教材として活用した授業も行う。
授業は座学だけでなく、グループワークやハンズオンなどの形式も取り入れ、学生たちが能動的に学び、知識を定着させることを目指している。また、同社のエンジニアや法務パートナー(従業員)が講師を務め、授業内容に合わせてサポートする。
期 間 6月14日(水)~8月2日(水)
授業数 週1回/全8回
講 師 GMOインターネットグループ株式会社 パートナー(従業員)
全8回の授業を通して以下の3つのテーマを網羅的に学習する。
◎情報テクノロジー
Webサービスの開発に必要な工程やシステム開発について学ぶ。商用クラウドを用いてアプリケーションサーバを構築・運用する実践経験を得ることができる。また、マインクラフトを使用してプログラミングの基礎的考え方を学び、プログラミング的思考力を養う。さらに、グループワークを通じて課題解決思考の基礎を学ぶ。
◎セキュリティ
セキュリティに関するリスク、脅威、脆弱性、情報資産について解説した後、グループでマインクラフトを使用して、脅威から情報資産を守るための一連の流れを模擬体験。演習を通じて、ユーザー企業が取り組むセキュリティ対策についても学ぶ。
◎情報モラル
SNS上で第三者を誹謗中傷する投稿をしてしまった場合、最新の法改正を踏まえて、その後どのような処理が行われるのかについて学ぶ。