トモノカイは、教員を志望したことのある国内の大学生約400人を対象に意識調査を実施、このほどその結果を公表した。
それによると、教員を志望していた学生の半数以上が教員を目指すことに後ろ向きであり、その理由で最も多かったのが長時間労働であることがわかり、教員のなり手不足を解決する働き方改革が急務であることがあらためて浮き彫りとなった。
教員を志望したことがある学生に「今も教員になることを志望していますか?」と聞いたところ、「していない」が25.4%、「迷っているがどちらかというと後ろ向き」が26.5%で計51.9%が教員になることを諦めたり志望度が下がったりしていることがわかった。
教員志望だったがやめた、もしくは後ろ向きと答えた学生にその一番の理由を聞いたところ「労働時間が長く、部活動や行事などで休日出勤も多いことを知ったから」が最も多く53.6%。次いで「教職課程の履修科目が多いなど教員になるまでの道のりが遠いから」が9.7%で、「公立校は残業代が支給されないから」と回答した学生は9.2%だった。
調査結果②の回答者に、教員志望だったがやめた、もしくは後ろ向きになったのはどの段階か質問したところ、「教職課程を受ける前の段階」が5割弱(46%)、「教職課程で座学やスクリーニングの受講/試験勉強をしている段階」が33.2%で、学校で教育実習を受ける前に8割の学生が労働環境などの情報を収集して後ろ向きになったことがわかった。
もともと教員を志望したきっかけも聞いたところ、「小中高時代に出会った教員の影響」(53人)や「昔から子どもや人に教えることが好きだった」(41人)「教育関係のアルバイトでやりがいを感じた」(35人)といった回答が上位だった。