広島県教科用図書販売(広教)は、情報活用能力育成サポート教材「事例で学ぶNetモラル」を2023年度版にバージョンアップした。
「事例で学ぶNetモラル」は、「子供たちが情報社会と上手につきあうために」をコンセプトに、児童・生徒の発達段階や情報手段等の活用状況にあわせて情報活用能力の指導ができる教材。2005年に開発され、今年で18回目のバージョンアップとなる。
今回のバージョンアップ内容は以下のとおり。
◎新たに7事例を追加
目の健康に特化した事例「画面までの距離と姿勢」「時間についての約束」「画面の見やすさと健康」の他、アカウントの利便性や安全性、その背後にある危険性について理解する「なりすまし」、作った人の気持ちを大切にすることを考える「著作物の利用」など、1人1台端末環境での学校現場で求められる7事例を新たに追加した。
◎「健康」カテゴリーの追加
1人1台端末環境が整備される中で、学習時のICT機器の利用においては、子供たちの健康面への影響を懸念する声も多くあがっている。この状況を踏まえて、今年度より児童・生徒自らが健康に留意し、タブレットパソコン等のICT機器を効果的にバランスよく活用していくことを目的として、新たに「健康」カテゴリーを追加した。
ネット依存、トークアプリ依存や目の健康などの事例を、児童・生徒が検索しやすくなり、ICT機器を利用する授業の開始時や保健指導などの際に、児童生徒が「健康」カテゴリーの動画を視聴することで健康リテラシーを高め、ネット依存の危険性や、目の疲れを軽減させる方法を知るきっかけとなることが期待される。